自作ジグヘッド初心者がやりがちな事
釣りにたくさん行く人、行こうと思う人は
ジグヘッドの自作を検討する人もいると思います。
これからジグヘッド自作しようとする人に"しくじり先生"として私の失敗を
お知らせしたいと思います。
まず、なぜジグヘッドを自作するか。
単純に安いからです。
ジグヘッドを購入すると入り数にもよりますが、
だいたい1個あたり40円~80円ぐらいの単価だと思います。
根掛かりしたり、やりとり失敗したりで割りとロストします。
地味に出費していきます。
ジグヘッド自作する場合、フックをまとめ買いすれば、
フック+ガン玉で1個当たり20円ぐらいに抑える事ができます。
ワインド用ジグヘッドなどは自作しづらいので尺ヘッド購入してますが
リトリーブやリフト&フォール主体のジグヘッドは自作してます。
市販品と自作品、釣果の違いは正直言うとそこまで感じないです。
こちらも自作ジグヘッド
さて、ここからがしくじり本題です。
自作する際にアジング界隈で流行りのオープンゲイブ、
あれを自作ジグヘッドにも取り入れてました。
赤矢印の部分がゲイブと呼ばれる箇所。
上は通常のゲイブ
下は通常よりも広がっているいわゆるオープンゲイブ。
なぜオープンにするか?
魚はジグヘッドにつけたワームを餌だと思って食べます。
食べてから「あ、コレ餌じゃない!」と思って吐き出します。
吐き出されずに口内のどこかに針が刺さればフッキング、
そのまま吐き出されてしまえばアタリはあったけどバレた状態となります。
吐き出そうとした時、幅がひろければ吐き出されづらいじゃない、
そして吐き出しづらければフッキングするじゃない、
これがいわゆるオープンゲイブの思想。
じゃあ世の中のジグヘッド、全部オープンゲイブにならないのはなぜか?
それは吐き出しづらいけどフッキングしづらくなるからです。
フッキングとは魚の口の中で針を貫通させる行為、
当然それなりに力が必要。
青矢印がアタリを感じた時に人が引っ張る方向、
赤矢印が針先にかかる力、
上のジグヘッドは引いた力がほぼそのまま針先に伝わる。
下のジグヘッドは力が上方向と横方向に分散する、
つまり刺さろうとする力が弱まる。
(段ボールにキリで穴をあけるとき段ボールに垂直に指すのと斜めで指すのを比較してもらうと分散わかりやすいかも)
市販のオープンゲイブの針は力のかかりを計算して針先の力が
できるだけ減らないよう検討した形状となっているが、
ただゲイブを広げただけの針だと力が分散してしまう・・・
そして、アジングではなぜオープンゲイブのジグヘッドが出てくるのかと
いうとアジの口が
(ピンボケ写真だけど)このように薄く広く広がるタイプだから。
捕食時にこのように口を広げて餌を食べる。
一方、メバルは
このようにアジと比べて口周りが堅い。
横の薄い部分にうまく針先がくれば
このように刺さるけど、上アゴに針先が来た場合はアジより
強い力が加わらないと針が刺さらない。
さらに根魚の場合、アタリで即合わせするよりは、
じっくりと聞きながら「食った?食ったよね?よっしゃ!」と
聞き合わせするケースが多い、
ガンっ!と合わせる場合は針先へ瞬間的にとっても強い力が加わるけど
聞き合わせの場合、1発で刺さらなかった針は口の中を滑るケースもある。
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更に更に私はもともとアジ用に作成したオープンゲイブの自作ジグヘッドを
メバル用に転用しました。
そして、今まで使ってたチューブラのロッドから1フィート長くて且つ
穂先が柔らかいソリッドティップ(ULS)なロッドに変えました。
で、どうなったか。
メバル、むちゃくちゃバラシました。
アタリがあるのに釣れない。明らかにコンってアタリが来たのに
アワせたとき、一瞬重くなってフッと軽くなるバレ方。
最初は買い替えたロッドのせいにしてましたが、よくよく考えると、
「オープンゲイブにしたので針へかかる力が減少」
「ターゲット根魚且つ、捕食が緩慢な冬シーズンなのでゆっくりめで聞きアワセ」
「穂先が柔らかいロッドに変更した」
「ターゲットをアジから口内が固い、メバルに変えた」
と確実に飜を重ねて、バラシ満貫を達成してました。
そりゃ針刺さらなくってバラシまくるって・・・ロッドのせいじゃない。
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いかがでしょうか。自作するとき、流行のスタイルを取り入れる時は
思考停止して取り入れるのではなく、どうしてそのようになっているのかを
きちんと理解した上で取り入れる事が重要ではないでしょうか。
と、いうわけで、「自作してるオレかっこいい、
更に流行りのスタイル取り入れて自作してるオレすごい。」
と、理由わからずに取り入れまくると失敗するよ!
ってお話でした。ではでは。