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釣った魚の売買サービス!?(フイッシユセール)

ネットでこんなサービスを目にしました。

「釣った魚を気軽に出品!全国の鮮魚をオークションで売買」

内容を確認した後の感想は・・サービス開始前に中止して欲しい!その理由を書いてみたいと思います。

 

プレスリリースはこちらのようです。

簡単に言うと釣った魚を売りたい人と魚を欲しがる人とのマッチングサービスのようですね。

 

まずはサービスとしての難しさです。

1.釣り(遊漁)は非営利です。

非営利の魚の取得は釣りという遊びとして区分けされますが、営利目的の魚の取得は「漁業」になりますね。・・このあたりはうまく抜ける道を作っているのかもしれないですけど。

 

2.取り扱う商材の難しさ

魚は生鮮食品です。気温が高い時期は30分置くだけで状態は悪くなります。血抜き・冷蔵などの適切な処理をしないと食品として扱うのはなかなか難しい。そして鮮度が重要なモノなので商品到着までのリードタイムを考えると売買が数時間単位で成立しないといけないのです。

※花やケーキなど作り置きが難しい商材は一定数のロスト考慮した価格設定されますよね。

そして取得した場所、例えば都内の河川であれば臭いがあることもありますし、この品質のバラつきを利用者個人のモラルや裁量に任せるというのはかなり難易度高そうです。

また、現状は物流コストがあがり様々な商品が値上げされてます。魚を配送するには冷蔵(冷凍)をする必要があるため梱包や配送には通常商品より高いコストがかかってきます。ざっくり言うと売り手が1100円の粗利を得るためには4000 3000円で出品となりますね。(サイト手数料400円、冷蔵配送1500円)

このケースだと売り手が下処理→投稿→売買→配送の手間をかけて1100円を妥当と感じ、4000 3000円の価格に買い手が(品質面のリスクを許容して)購入決定する事でマッチングが成立します。(2/8 20:20 価格間違いを修正、・・小学生か)

 

3.このマッチングの障壁の高さ

世の中のマッチングサイトが廃れる理由、それは過疎化です。

とても便利なサービスでも需要側・供給側の利用者が集まらないと運営が成り立ちません。

このサービスの売り手の参加フローは、

サービスを見つける → 登録をする→釣りにいく(魚が余る)→下処理や投稿素材を作成し投稿 

通常のサービスより障壁が高いんですよね。

※熱心な釣り人でも週に何回釣りに行くか…

 

例えば某釣り具店の釣果投稿サイト

サービスを見つける → 登録をする→釣りにいく→投稿素材(写真等)を作成し投稿

 

で、100円~300円 50~200円(2/8 15:30修正)相当のポイントがもらえますが、そのフローでも利用者はそれほど多くありません。

 買い手側のフローは省略しますが、買い手側の人は一般的にはその日の食材は早朝に仕入れを終えていることは一考かなと。

 

このような売り手・買い手が数百~数千と集い、売買が数時間単位で成立する必要があるわけですが、これ、大口の需要者、大口の供給者がリリース時からあらかじめいないとサービス成立しなくね?と思うのです。

 

このように一見すると穴だらけ、むしろタモ網で水すくう状態じゃね?って思うわけですが、これらを解決する素晴らしい隠し玉があるのでしょうかね・・

 

続いてサービスをやめて欲しい理由です。

 世のなかにサービスが生まれ、そして消えていく・・それは別にかまわないのですが、このサービスの場合は「釣った魚」が商材な事がイヤなんですよね。

釣り人は20匹釣れても食べる分の3匹確保すれば17匹リリースするなど必要な分のみ持ち帰る事を心がけている人は多いと思います。でも、このサービスで売れる可能性を考えて持ち帰る魚が増え、無駄な殺生が増えてしまう気がします。

 

魚を釣る行為自体が魚を殺めたり傷つけているのでエゴと言われればそれまでなのですが、廃棄される魚をより増やしてしまいそうなのがイヤだなと思ってます。

ではでは。